アイテム

ここでは朝霧の中心的なパーツであり概念である「アイテム」について説明いたします。

出発点
朝霧を開発しようとしたそもそもの出発点は文書入力などの際、かなり限られた種類の文字列のコピーアンドペーストを繰り返し行っていることに気づきました。しかしクリップボードでコピーアンドペーストを行っていると1つの文字列をコピーしたら前にコピーした文字列が使えなくなります。
MS-Officeではいくつかの文字列をコピーできますが。
これを自分のお気に入りのアプリケーション間で自由にコピーできたら、しかも文字列だけではなく画像やその他のフォーマットもやり取りできたらどんなに便利かと。
そこでまずプロパティメニューで自分のコピーしたいデータを呼び出せればと思い、メニューに展開しやすい構造でデータを管理しようと思いました。
アイテムは自分のコピーしたいデータをメニューに展開するための構造です。

アイテムとは
アイテムは基本的にはコピーしたいデータの入れ物です。
文字列、画像、そしてその他です。そしてツリー状に展開できるようにそれらをまとめることが出来るものが必要となってきます。
ちょうど通常ファイルとフォルダのような関係ですね。
これらデータを管理するために4種類のアイテムを定義しました。

文字列アイテム
文字列を収めるアイテムです。直接入力した文字列、クリップボードからコピーした文字列、テキストファイル、外部プログラムから送信された文字列を収めることが出来ます。
アイテムダイアログでの入力方法は文字列ラジオボタンを選択し、表示ウィンドウに文字入力を行う、クリップボードに文字列が収められている状態でクリップボードラジオボタンを選択する、ファイルラジオボタンを選択しテキストファイル名をファイル入力部に入力するのいずれかです。

イメージアイテム
画像イメージを納めます。クリップボードからコピーした画像、画像ファイル、外部プログラムから送信された画像を収めることが出来ます。現在サポートしている画像フォーマットはBMP、JPEG、GIF、PNGです。
アイテムダイアログでの入力方法はクリップボードに画像データが収められている状態でクリップボードラジオボタンを選択する、ファイルラジオボタンを選択し画像ファイル名をファイル入力部に入力するのいずれかです。

バイナリアイテム
文字列でも画像でもないものを納めます。テキストファイルでも画像ファイルでもないファイル、外部プログラムから送信されたバイナリイメージを収めることが出来ます。
アイテムダイアログでの入力方法はファイルラジオボタンを選択しテキストファイル名をファイル入力部に入力します。

ポップアップアイテム
上記3種類のアイテムおよび他のポップアップアイテムを収める入れ物です。ファイルシステムにおけるフォルダの役割を担います。

以上のことをご理解いただければ「朝霧」はなんら難しいものではありません。
朝霧があなたのPCライフをほんの少しだけ便利にしてくれることを願っております。

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2004年7月30日 有限会社コモナ